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人材育成における掃除の効果

更新日:2022年9月29日

人材育成において、若手に仕事を覚えさせることと言うのは

いつの世においても頭が痛いところですよね。


特に、まだ仕事の流れが把握し切れていない

ひよっこの時期は文字を知らない幼稚園児に文字を教えるような

難しさがあります。


今回は、若手の従業員に仕事の流れを覚えさせるための切り口について説明します。


① 若手に仕事を覚えさせる手法とは

② 信じてまかせる

③ 掃除をさせる




皆さんは職場の若手から

“次は何をすればよいですか?”という質問を受けたことはないでしょうか。

もしくは、

若手が現場で、手持ち無沙汰でボーッとしている。

なんて場面に出くわしたことがない人の方が少ないのではないでしょうか。


そんな若手に対して

次に何をすればよいかを指示を出すと思います。

一度や二度、指示を出すだけならたいしたことはないでしょう。

ただ、何度も何度も同じことを言っていると

「いい加減、覚えてくれよ」と思うようになってきますよね。


また、

次に何が必要とされ、自分は何をするべきか

を考えてくれるようになってほしいと思うのも

人材育成を担う人材たちの願ってやまないことかと思います。


気が利く若手の人材なら、

そのことに関しては心配する必要はありません。


しかし、そうはならない人材だからこそ、

頭が痛いですよね。

「次何をすればよいかを考えろ」

といって、考えてくれるのなら

そもそも悩まないですよね。

かといって、諦めてよいなんてことにはならないのが

難しいところ。

では、どんな言い方や向き合い方をすればよいのか。

ポイントは二つあります。

○信じて任せる

○掃除をさせる


この二つです。

それぞれについて、見ていきましょう。


②信じて任せる

根本的に、若手の従業員に何かを覚えさせるために

欠くことができない大切なことがあります。

それは、

その若手自身に

“やる気”を持たせるということです。

正直、やる気を持たせるための取り組みや声がけをしても

だめなときは頭が痛いですが。


実際のビジネスの現場をみると、

こういった、

若手従業員にやる気を出せるための

声がけや向き合い方をしていない、

全く関心がないという管理職やマネージャーが多いこと多いこと。


若手にとって、

別に若手に限った話ではありませんが、

人というものは、

「信じてもらえている」

「自分がこの部門や役割を担っている(任されている)」

という気持ちになって、

悪い気持ちになることは少ないです。

(貧乏くじを押し付けられた時は別ですが)


何か、特別な待遇などの特別扱いや

コストがかかるわけではないのです。

一言、かける声に工夫を凝らすだけでよいのです。


実は皆、従業員満足(ES)やモチベーションアップなど

難しく考えすぎているのです。

考えてみれば当たり前の様な事を

キチンとしていないからこそ、

そういうことが問題になるのです。


もちろん、大前提として

まともな待遇や労働条件があってこそです。

それを、きちんと準備しないで

やれ、従業員満足(ES)だ

やれ、従業員のモチベーションが低いなどと

のたまうのは、本末転倒です。


また、

働く人間として問題があるというくらい

働く意欲、学ぶ意欲などのやる気がない人間は

教育云々以前の問題として

採用してはいけません。

それは、採用の問題なので、

また別の機会に説明します。


何も、

プロ野球の栗山英樹氏や中嶋聡監督のような

モチベーターになる必要はないのです。

ちょっと、部下を気にかけた一言を言えばよいのです。

その言葉は

「ここは君に任せるからね。よろしく頼むよ。」

これだけでよいのです。

これが、この後の話も含めた

全ての前提になるのです。




③掃除をさせる

さて、従業員のやる気をもたせたら

次に初めて、仕事を覚えさせるようにする段階です。

ここでやらせることは “掃除”です。

こういう話の流れで掃除というと

素手でトイレを掃除するとか

開運やスピリチャルのことかと思う方もいるかもしれませんが そういうものではありません。 (私個人としては、掃除は非常に大切だと思っているので

開運とかの文脈での掃除も大事だと思っていますが)


もう少し、正確に言うと

掃除というよりも

“後片付け”です。

後片付けや後処理をさせるのです。


機械の取り付けなどの現場などが分かりやすい例になります。

機械の取り付けの現場というのは

各段階によって、逐次片付けが必要になります。

Phase1の段階に必要なものも

Phase2では必要なくなり、邪魔になり。

Phase2はphase2で別の必要なものが出てきます。

つまり、片付けというのは、

今何が必要で、

次は何が必要で、何が不要になるのか。

がきちんと理解していないとできないのです。


作業そのものをその従業員ができるのでしたら

何も問題ないのですが、

その前の段階の従業員には片づけをさせましょう。

作業を失敗されたり、段取りが悪いと困りますが、

仮に、片付け自体がうまくできていなくても

リカバーは充分にできます。


また、片付けの他にも、

現場をきれいにするために必要な道具を常に切らさないように

準備をさせることも有効です。

キチンと道具をそろえられるようになれば、

そもそも、現場の作業効率がよくなります。


片付けと掃除と準備

これを任せることは

若手に仕事を覚えさせることと

作業効率を上げることとの

一石二鳥の手段になります。




④まとめ

片づけや掃除を任せるというのは、

頼む側には限りなく小さなリスクと手まで

若手に仕事の流れを考えさせる機会になるのです。


「仕事を覚えろ」

「自分の頭で考えろ」

「次に何が必要になるか考えろ」

というようなセリフを言うのにうんざりしてきたら

「みんなが作業がはかどるように、片付けと掃除と準備を君に任せるからね」

この言葉をかけるとよいでしょう。

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