人材獲得競争において人材弱者になりがちな
中小企業にとっては人材の確保は死活問題ですよね。
そして、獲得した人材はきっちり育成して、
活躍してほしいもの。
一方で、
せっかく、獲得した人材がすぐに辞めてしまったり
モチベーションが上がらず、
人材育成が想定通りに進まないという事態に陥ることを
回避することも必要になってきます。
今回は、
人材育成から人材活用を円滑に進めるための
人材のモチベーションを高めるための
要素に関して、整理していきます。
① 従業員満足度を左右する要素
② 従業員満足度を高めるための動機付要因とは
③ 従業員満足度を高めるための衛生要因とは
④ まとめ
① 従業員満足度を左右する要素
以前の
記事でも記載しましたが
従業員満足度(ES)とは組織において従業員のやる気が満たされ、かつ不満要因が取り除かれストレスが少ない状態で仕事をできているかを表す指標になります。
(ⅰ)人間関係因子
(ⅱ)自己実現因子
(ⅲ)経済性因子
と分解することができるということを以前の記事でも説明しました。
そして、こういった切り口から
従業員の満足度(ES)を高めて、組織の生産性と売り上げを伸ばすための研修がESです。
ES研修というのは、
実施するための会社というのは数多くあります。
その反面、
ES研修の内容や品質に認定を出す団体というものは
今のところないので、
各社ES研修の内容や切り口などはバラバラだったりします。
ES研修を実施している会社を一覧にしているので
こちらも見てみてください
そのため、従業員の満足度(ES)を構成する要素への切り口も
色々とあります。
今回は要素満足という切り口から説明していきます。
従業員の満足度(ES)というのは、
ぱっと聞くと漠然とした概念でもあります。
実際そうなのです。
会社としても、
従業員の漠然とした総合的な満足度を向上させたいのです。
反面、従業員満足度(ES)を意識的に高めるための取り組みというのは
もっと具体的である必要があります。
たとえば、
「会社・経営満足」「職場満足」「仕事満足」といったような感じの
要素ごとに構造分析することが必要です。
こういった要素別満足に切り分けることができます。
その要素別満足度に関しても
・動機付け要因
・衛生要因
という風に分類することができます。 (もちろん、両社は重複することもありますが)
それぞれについて
概要を見ていきましょう。
② 従業員満足度を高めるための動機付要因とは
従業員満足度(ES)を高めるための取り組みのための要素である
要素別満足度の一つ
「動機づけ要因」とはどういうものでしょうか。
この動機付け要因というのは
従業員の満足度につながる要因ということです。
これが一般的に考える満足度の部分になります。
それと比較すると、
後述する「衛生要因」というのは土台にあたるものとなります。
「衛生要因」と対比した場合は「動機付け要因」というのは
上物というとらえ方をするのがしっくりきますね。
「動機づけ要因」を高めるための取り組みについて考えるうえで
さらに具体的に要素を構造分解していくと以下のようになります。
・他者貢献実感
・業務アサインへの状態
といったように分けることができますね。
これらのことは、以前説明した、
因子ごとの従業員満足度(ES)を高めるための取り組みと重複するところも
当然あります。
また、
それぞれの項目がいかに大切であるかは
以前の記事でも説明しているので、
リンクを貼っておくので、
そちらも参考にしてみてください。
「動機付け要因」というのは
会社の理念と従業員個人が目指す方向性をいかに一致させていくか。
といったことへのアプローチになります。
③ 従業員満足度を高めるための衛星要因とは
「衛生要因」とは、従業員の不満につながる要因のことです。
先にも述べた通り、
従業員満足向上のための土台に該当するものになります。
これら「衛生要因」へのアプローチの切り口には以下のようなものがあります。
・業務アサインの状態
・各種制度の明確性と正しい運用
何度も言いますが、
「動機付け要因」と重複する箇所があります。
「動機付け要因」に比べると
この「衛生要因」というのは
従業員を取り巻く環境の改善といった方向性のアプローチになります。
④ まとめ
「衛生要因」とはいわば、従業員満足(ES)向上のための土台の部分になります。
いくら、不満が解消されても、それだけで
従業員のモチベーションが上がり、生産性と売り上げの向上に直結するわけではありません。
あくまで、マイナスがゼロになるところまでです。
従業員のモチベーションを高めていくためには
キチンと、「動機付け要因」を合わせてアプローチしていく必要があります。
土台たる「衛生要因」と
向上につながる「動機付け要因」
をバランスよくアプローチしていくことが
従業員満足(ES)を高めていくには必要になってきます。
当然、「動機付け要因」「衛生要因」ともに、
会社によって、問題の所在やニュアンスや重さは様々です。
また、なかなか従業員側も思うところを大きな声で言えないことも多いです。
(社内報復が怖いですからね)
会社側と従業員とでそれら問題へのとらえ方や認識が異なることもあります。
これらを一つ一つ解きほぐしたり、
双方にとって意義あるものにするためには
外部の従業員満足研修(ES研修)を実施する会社を利用してみてもイイですね。
従業員満足研修(ES研修)を含めた、
研修を行っている会社を一覧にしているので
そちらも参考にしてみてください。
Comments