以前の記事で
会社の理念を表す一言を見つけるための
具体的な取り組みの過程についてお話ししました。
一日目については
こちらの記事を見てみてください。
【従業員満足度を高める第一歩、会社の理念を表す一言を見つけるために 第一日目】
今回はそれの2日目について記していきます。
① 一日目の続き
② 言葉を集約する作業
③ 言葉通しの位置関係を整理&把握
① 言葉を集約する
一日目の作業は
(ⅰ)とにかく思い描く未来や願望を書き出す
(ⅱ)書き出した言葉を意味ごとにカテゴライズする
(ⅲ)カテゴライズした物事に言葉を与える
というものでした。
(ⅲ)の途中まで終わってしまったので、
2日目はこの続きから。
カテゴライズしたテーマごとにそれを漏れなく表現していく言葉を付与していきます。
わが社の場合はこのテーマごとが
15のテーマに分かれました。
これに言葉を見つけ出していくのに
一番時間がかかりました。
② テーマごとのものをもう一度カテゴライズする
15のテーマそれぞれを言い表す言葉を書き出したら、
次の作業に移ります。
15のテーマをもう一度、意味が同じ(似ているもの)ごとに分けていきます。
わが社の場合は15のテーマが今度は 五つのテーマに集約されました。
この五つのテーマごとにまた、それぞれを説明する言葉を見つけていきます。
本来は50文字くらいにするのが望ましいのですが、
この段階になってくるとだんだん文字数が多くなっていきます。
このテーマを集約し、
言葉を見出す作業の過程で、
一緒に作業する従業員たちと
・テーマが何を表しているか
・なぜ、そのような考えに至ったのか
・それは、どういうことなのか
・なぜ、そのようなことを従事ししているか
などを話し合うことになります。
従業員が正確に言葉の意味するところを理解していないということが
分かったりもします。
社長の側が熱くなって、繰り返し、どういう意図なのかや
何を目指しているのかを熱弁をふるっていきます。
正直、熱くなって(イイ意味ですよ)
同じことを色々な切り口で説明していました。
話すたびに、
自分自身でもそれがいかに大切かを感じることができます。
また、自分自身でも頭の中でぼんやりしていたことが
体系立てられる感じもありました。
何度も一緒に作業している従業員に伝えることで
大切にしていること、
会社が目指していること、
社長自身が考えていることを
共有できていきます。
普段だと、
理念などに関して、同じことを繰り返し伝えることは
気を使ってしまいますが
この日に限っては同じことを何回伝えてもOKです。
そして、
このカテゴリーをまとめる作業を繰り返します。
ひとつのカテゴリーにまとまるまで、
何回でも繰り返してください。
作業時間が長くなってくると、
手を抜きたくなりますが
ここが頑張りどころです。
ひとつにまとまったものに言葉を見出すことができれば
これが、
会社の想いと目指すものを表す “一言”になります。
私が、作業した際は
最後の一枚となった段階で、
やはりこれが理念になると思うと
力が入りましたね。
正直、文章全体の流れは見出すことができたのですが、
ある、一言をひねり出すのに
物凄く苦労しました。
私の場合は、
この一言が、
子供のころから、大切にしていたこと、
心に引っかかっていたこと、
魅了されていてやまなかったこと。
そういったものと向き合う時間になりました。
そして、
これらを熱く語るのって普段であればこっぱずかしいのですが
ここまでのプロセスを共有した
仲間には不思議なことに
恥ずかしいという気持ちを忘れて、
熱弁をふるっていました。
ここまでして見つけた言葉、
不思議な力がありますね。
カッコつけや、
なんとなく聞こえがよいから、見つけた言葉ではありません。
これが、“経営理念”を言い表すにふさわしい言葉です。
③ 言葉を分解する
会社の理念を言い表す言葉を見つけたからといって、
それで終わりではありません。
あともうひと踏ん張りです。
これらをもう一度分解します。
せっかくまとめたものを分解するのはもったいないような気もしますが
勇気を出しましょう。
模造紙などに、
カテゴリーごとのすみわけ、
位置関係が分かるように張り付けていきます。
カテゴリーごとの因果関係が見えてきます。
そして、
その因果関係を明確にしたうえで、
最後の一枚の
“経営理念”に則った、
事業について考えていきます。
それに関してはまた後日。
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