中小企業にとって人材育成と人手不足の関係とは永遠のテーマですね。
一見、人材育成と人手不足というのは
近い関係の様な
遠い関係の様な
繋がりがありそうで
繋がりがなさそうで
みたいな感じの関係ですよね。
今回は人材育成を怠るとどうして人手不足に陥るかについて考えていきます。
① 人手不足の本質とは
② 人材育成を怠るとなぜ人手不足になるか
③ 人手不足を予防するための方策
① 人手不足の本質とは
人手不足というのはなぜ起こるのでしょうか。
ぱっと考えただけだと
人手を補充すれば解消するように思えます。
ただ、実際にはそんな簡単なことではないですよね。
望むポジションに
望む能力を持った人材が充当されて
初めて人手不足というのは解消されますね。
この望むポジションに
望む能力を持った人材を見つけてくるのが至難なんですよね。
人材マーケットにおいて、
人材ピラミッドが上の方に行けば行くほど
其の人材の希少性は高まっていくのは当然ですね。
そして、希少性が高まっていけばいくほど
其の人材の獲得競争というのは激しくなります。
人材の側も選べますからね。
そうなってくると
・待遇
・ネームバリュー
・仕事の進めやすさ
・働く環境
などなどを高めていかなければなりません。
企業側からすると
あらゆる側面からの採用コストが上がっていきますね。
それらの状況を用意できなければ
有為な人材から選ばれにくくなりますから、
必要なポジションは埋まりにくくなりますね。
これが人手不足に陥るメカニズムですね。
正直、上記の様な
待遇、ネームバリュー、仕事の進めやすさ、働く環境
などのものがあげられれば改善しやすくなりますが。
それができないから中小企業は人材確保に苦心するんですよね。
次項でそれらを本質的に改善するための方策について説明しますね。
② 人材育成を怠るとなぜ人手不足になるか
さて、人材不足を解消する根本的な方法。
それが
“人材育成を進める”ですね。
「はっ!!」
「何をいまさら!!」
という声が聞こえてきそうです。
まぁ聞いてください。
先にも述べた通り、
人手不足の根本は
そこのポジションに空きがあるということですよね。
それも、そのポジションを担う人材がいないからでもありますね。
何故、空きが生じているのか?
それの答え自体は簡単ですよね。
(ⅰ)人が辞める
(ⅱ)人材が育っていない
答え自体は簡単ですね。
今回は(ⅱ)人材が育たない について考えていきましょう。
なぜ、人材が育たないことが人手不足になるのか。
結局、人材が育たないことには
そのポジションは埋まらないということですね。
そして、人が辞めるというのは
育った人材が辞めて行ってしまう
若しくは、育ち切る前に辞めてしまうということが問題なのです。
③ 人手不足を予防するための方策
ここまで話を進めていくと
もう答えは見えてきますね。
人手不足を解消するための方策は二つ。
(ⅰ)計画的な人員採用計画を立てる
(ⅱ)計画的な人材育成をはかる(計画を立てる)
どれも、言葉にするだけなら簡単です。
問題なのは、
その実行の難しさです。
何故なら、どちらも
根本的に会社の経営計画、長期プランに関わってくるからです。
(ⅰ)計画的な人員採用計画
につきましては
以前の記事
に詳しく記載しているので
そちらもご覧ください。
では、なぜ、
こうも、育てるのが難しいのでしょうか?
それも、構造分解していくと答えが見えてきます。
(ⅰ)育てる環境、社風になっていない (ⅱ)人材育成を担うマネージャー層の人材育成が進んでいない
正直、どちらも一朝一夕では解決しません。
しかし、それでも解決していかなければ
会社に未来はないですね。
(ⅰ)育てる環境、社風になっていない
に関しては別途紙面を割きますね。
(ⅱ)人材育成を担うマネージャー層の人材育成が進んでいない
ことに関しては、まずはマネジメントを担う人材を育成しなければなりません。
マネージャーに向いている人材を見極める方法は
という記事に詳しく述べてあります。
そして、向いていると思われる人材を
如何にマネージャーとして機能する人材に育成していくかに関しては
の記事に詳しく述べています。
良ければ、参考にしてみてください。
大切なことは
人材は“獲得”するものではなくて、
“育てるもの”
この認識が大切です。
人手不足というものが
継続的かつ普遍的な課題であるからこそ
場当たり的な対応では根本的には解決しません。
大切なのは、
会社の体制、長期的な戦略に基づいた仕組みに落とし込むということです。
忙しくなったから、
人手が足りないから
といって、場当たり的な採用をしているようでは
人手不足を解消することなど到底できません。
なにより、優秀な人材は
優秀な人材になった完成品を獲得するよりも
ポテンシャルから育てて優秀な人材にしていったほうが
よほど効率がよいです。
他社と競争しなくてよいですし、
育成するプロセスにおいても仕事自体はしますからね。
人手としても使えるし、
優秀な人材になることも含めると
“育てる”という行為は
非常にコスパがよいのです。
さあ!!
まずは人材を育てることをイメージしながら
社内を
会社の未来を
考えてみてはいかがでしょうか。
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